記憶法&発想法―頭がよくなる脳の使い方
想像力の鍛え方
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創造力を鍛える最も手軽で効果的な方法
それは読書

 
 創造力というと真っ先に文学や美術、音楽、演劇などの芸術か、発明、発見を連想する方が多いでしょう。しかし、仕事上の改善・改良、企画立案、取材・聞き取り、プレゼンテーション、コミュニケーション能力など、創造性が求められる分野は様々です。

 また、ビジネスだけでなく、暮らしを守り、人生を生き抜くためにも、広い意味での創造力は不可欠です。これらすべてに共通する「創造力の鍛え方」を探すのは不可能に近いと思いますが、一つ確実な方法があります。それが読書です。

「なあんだ、そんなことなら知っているよ」と言われるかもしれませんね。なにしろ、2千年以上も前から、読書が創造の源であるくらいのことはわかっていたはずですから。でも、「温故知新」といいます。あるいは「灯台下暗し」でしょうか。当たり前すぎて気がつかなかった読書を、ぜひ創造力アップのために利用してみませんか。昔と違って現代では、誰でも好きな本がいくらでも読めます。この万人に平等に与えられた特権を行使しない手はありません。

読書がもたらす感受性、想像力、思考力、表現力

 さて、読書は私たちの脳にどんな効果をもたらすのでしょうか。読書は単に知識を増やすだけではなく、感受性を豊かにし、想像力を逞しくし、思考能力を鍛え、表現力を養う効果があります。そして、これらすべての能力は創造力につながるのです。

 例えば感受性は、「美しい」「面白い」「不思議だ」…などの感動や、他者の気持ちへの共感につながり、創造の出発点となります。

 想像力は、見たもの、聞いたことなど、五感を通して得た情報をイメージ化し、それらを関連付けて推理する働きをしますから、創造的なアイデアを生みます。

 思考力は、様々な情報やアイデアを整理し、論理的に再構成するために必要な能力です。

 表現力は、頭の中で構築したものを他人に伝えるために形に表す技術で、創造の最終的な仕上げです。どんなに素晴しいアイデアや考え方も、表現されないものは創造とはいいません。

 このように、読書は創造に不可欠な4つの能力をバランスよく養なってくれます。効果が現れるまでに時間がかかるかもしれませんが、付け焼刃ではない本物の創造力が身につくはずです。

 

 創造のための読書では、多読主義がよいようです。それも特定のジャンルに偏らず、幅広く読むことが重要です。創造には異次元のドッキングという要素が少なからずあります。だから、専門外の知識でも“無駄な知識”などというものはありません。これは筆者の体験から断言できます。読書が自分の専門や趣味など特定の分野に偏りがちの方は、この機会にぜひ専門外の未知の世界に飛び立ってみてください。外から見る自分の専門には、また違った色や形が見えるはずです。

 なお、創造力を鍛えるための読書では多読主義を勧めましたが、文章に関する創造力を鍛えるためには、多読した中からお手本となる本を選んで何度も精読し、気に入った部分は書き写してみるのが効果的です。

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