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連想トレーニング/いもづる式

なぜ、連想力を鍛える必要があるか?

 
 連想は、ある物事から別の物事が自然に思い出されることで、とりとめもないことが多いものです。誰でも持っている能力ですから、わざわざ連想力を鍛える必要はないように思えます。

 しかし、人間の持つこの素晴しい能力を、物事の道筋から外れたたわいもないことを思い浮かべることのみに使うのはもったいないことです。連想力は、新しいアイデアを考えるときになくてなはらないものです。
 また、会話中のダジャレや、ものを覚える際の語呂合わせのセンスも、連想力によるものです。

 さらに、本サイトのテーマの半分を占める記憶術も、連想という脳の働きを利用する技術であり、連想力の豊かさ、強さが習得スピードに大きく影響してきます。

 連想は日常会話でも絶えず私たちの脳内を駆け巡っています。

 一つの話題がある程度続くと、だれか一人がその話題から連想された別の話題を切り出し、他の人もその連想に同調するという形で、延々と連想ゲームのような会話が続くことになります。この種の連想力は、女性のほうが得意のようで、筋道を追求するタイプの男性は、話題の切り替わりの速さについていけないことになります。

いもづる式の連想トレーニング

 いもづる式の連想は、ある言葉から別のことばを連想し、さらにその言葉から次の言葉を連想するという具合に、いもづるのように言葉がつながっていくやり方です。クサリ型と呼んでもよいでしょう。

 たとえば、「ジャガイモ」からスタートして連想したとしましょう。私なら次のようなイメージのクサリができます。

 ジャガイモ―肉じゃが―夕飯―買い物―財布―すり―電車

 隣り合わせた単語は関係があっても、離れた単語はまったく関連性のないものになるのが普通です。

 しかし、そうならない場合もあります。同じテーマからなかなか抜け出せなくなってしまうのですね。そうなると連想は輪のように閉じられてしまいます。たとえば…

 ジャガイモ―肉じゃが―豚肉―牛肉―牛丼―昼飯―カレーライス―ジャガイモ

というように、連想が食べ物から抜け出せず、あげくの果てに元のジャガイモに戻ってしまうような場合です。自然に任せていると、発想が類型化し、このようなことが起こります。

 ですから、いもづる式の連想トレーニングでは意識的にシチュエーションを変えたり、物の見方を変えることが大切になってきます。自由で豊かな発想力は、こうした連想トレーニングをすることによって得られるはずです。

 それでは最初の、「肉じゃが」から始まって7つ目の「電車」から、続きの連想例を示しておきましょう。

 電車―電線―カラス―ゴミ―焼却炉―ダイオキシン―環境汚染―排気ガス―高速道路―渋滞―トイレ

 どこの単語からも、人によって別の単語が20〜30種類は連想されるはずですから、3つ進むだけでも1万通り以上の連想が生まれるでしょう。

 こうした連想ゲームでは、みんなと同じことを連想すると安心する人が多いと思いますが、クリエイティブな世界は違います。多数派からは何も生まれません。あまり人が気づかない言葉を連想し、言われてみれば「なるほど!」と思わせる単語(キーワード)がよいのです。

連想トレーニング問題

・次の単語を出発点として、いもづる式に連想を10個書き出してください。
・キッチンタイマーを用意し、それぞれにかかった秒数を記録しておくと、連想力の向上をチェックすることができます。
・合計100単語中に、同じ単語は使ってはいけません。

 @つくえ  Aキャベツ  B時計  Cパンダ  D歴史  E国会議事堂
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・似たような単語が3個以上続いていたら、その問題をあとでやり直してみてください。
・時間が60秒以上かかった場合は、脳の集中力とリラックス度が足りないことが考えられます。トレーニングを続けるとできるようになります。

 連想力トレーニングでは、次に「サテライト型」ともいうべきもう一つのパターンをやります。

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