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ブレストを成功させるための準備

 「アイデア発想の原点―ブレーンストーミング」からの続きです
 ブレーンストーミングを成功させるには、次のように主催者もしくは司会者の入念な準備が必要です。

@まずは、当たり前のことですが取り組むテーマを設定しなければなりません。
A次に、参加者に事前に読んでもらうための趣旨説明書(連絡書、メモ)を作成して配ります。
B趣旨説明書を配布する前に、当然ながらメンバーの決定もしておかなければなりません。説明は、参加者の顔ぶれによって書き方が若干変わってきます。
C司会者になる人は、発言が途切れたときのための質問や、話題を用意しておかなければなりません。
Dあとは場所と日時ですね。趣旨説明書は少なくとも3日前までに配布します。

@テーマについて

 ブレストのテーマはあまり範囲の広いものや、抽象的なものにならないようにします。範囲が広すぎるとアイデアはたくさん出るのですが、収拾がつかなくなり、あとでまとめるにも苦労するでしょう。

 テーマが狭すぎてアイデアが枯渇したら、その場で少し条件を緩和したり、関連するテーマを加えればよいのです。

Aブレストの趣旨についての説明

Aブレストの趣旨についての説明

 予定する参加者がみなブレストのことを熟知しているわけではありません。経験者でもブレストの趣旨を十分に理解しているかどうか…。

「こんな会議をやっても、どうせ…」というようなことを考える人もいるかもしれません。なぜ、この問題に関してブレストが効果的と考えるのか、背景をあらかじめしっかり伝えておくことが大切なのです。

 次に、ブレストのテーマは仰々しく格好つけず、具体的にかつ口語体で書くほうが、参加者がイメージしやすいでしょう。

 なお、ブレストに十分慣れていない人のために、アイデアの例を二、三例示しておくことも大切なことです。誰でも思いつく例や、突飛でばかばかしいアイデアを出しておくと、あらかじめ考えやすくなります。

Bメンバーの選定

 ブレストは人数が多ければ多いほどアイデアがたくさん出る、というわけではないようです。私の経験では、ブレストではありませんが、2部門の合同企画会議で人数が十数人になったとき、半分以上の人が発言をしなくなりました。

 一般的には5人以上、10人止まりというのがセオリーとなっているようです。

 メンバーは1部門だけでやる場合、固定されているわけですが、できればテーマに関する専門性の高い人と、関連する業務はしているものの、さほど専門性の高くない人を織り交ぜるのがよいとされます。

 専門家のほうがより的確なアイデアが出る可能性は高いのですが、型にはまった新味に欠けるものになりがちです。部外者のほうが専門知識に欠ける分、枠にとらわれない突飛なアイデアが飛び出す可能性が高いといえます。

 あらかじめ決めておく役割としては、司会者と書記の2名があります。熟練者なら両者を1人で兼ねることもできますが、かなりの負担になります。

 ※なお、ブレストアが失敗しないために、メンバーの選定は性格や思考・発想の違い、専門的知識や経験の度合いなどのバランスを考慮して決める必要があります。
 詳しくは「ブレストで成果を得る人選とは」をご覧ください。

C提案書や資料を作らない

 ブレストの趣旨説明書(連絡書・メモ)をもらった参加者は、内容をしっかり頭にインプットした上で、会議当日までときどきアイデアを考えるようにします。

 ただし、自分をアピールし、あるいは提案したアイデアの賛同が得られるよう、あらかじめアイデア提案書や資料を用意するのは趣旨に反します。思いついたことは忘れないようにメモをしておく程度にしてください。

 あれこれ考えていると、実現に向けての具体的な方法まで検討したくなりますが、それは後回しにします。まずはテーマに対して「どうあって欲しいか」という観点から実現性を考慮せず考えます。「必要は発明の母」などといわれます。「こんなものがあったらいいのに」「こうだったらいいのに」…というようなことを洗いざらい出し切ることが、アイデアを生む源泉となるのです。方法を考えるのはそのあとにします。

 これは、ブレスト会議当日においても同じことです。ブレストは他人の脳を刺激し、あるいは他人の発言に触発されて、無意識の混沌からそれまで誰も気がつかなかったアイデアを引き出すことが目的ですから、くれぐれも自己完結しないように。
  つづく⇒ ブレストで成果を得る人選とは

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