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アイデア発想法
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アイデア発想の心得2

 「アイデア発想の心得1」では、「なぜアイデアが必要なのか、問題点を考え抜く」ということと、「アイデアの出発点に執着しない」ということを述べました。引き続き、ここでは3点ほどアイデア発想の心得を用意しました。

周辺領域にランダムに
スポットを当てる

 人間の意識はスポットライトに似ていて、ひとつのことを考えると周辺がぼんやりしてしまいます。だから、問題点のみを意識しているとそこから抜け出せなくなるのです。真面目に取り組めば取り組むほど、不思議とみんな同じようなアイデアにたどり着きます。そして、「みんながいいと思うんだから、それで行こう」ということになります。私が企画会議で何度も経験したことです。

 アイデアを広げる第一歩は、スポットライトをちょっとずらしてみるということです。課題の周辺領域まで意識を広げ、資料に目を通したり、人から話を聞いたりしていくうちに、本題との関連性が見えてくることがあります。

 視点をずらすということは、例えば、女子サッカーの練習に筋トレを取り入れるようなことです。あるいは携帯電話に歩数計を組み込んだり、ケータイをお財布代わりにしたりする発想も、スポットライトをちょっとずらしたものにすぎません。このようなことは、発想の段階では素人でも思いつきそうなことです。もちろん、実現するまでには様々な技術的問題をクリアしなければならないものもあるのですが…。

アイデアは対象から離れたときにやってくる

 必死でアイデアを考えることは大事です。そして時には、ちょっと意識のスポットライトを周辺にも当ててみる。しかし、それでも斬新かつ有望なアイデアはそう簡単には生まれません。

 ところが不思議なことに、同じことを考え続けることに疲れて他のことをやっているときに、新しいアイデアが浮かぶことが多いものです。

 私の場合は、トイレの中とか、通勤電車でまったく関係ない本を読んでいるときなどに、デスクの前では思いつかなかったことが頭によく浮かびます。そういえば、ベッドに入るといい発想が生まれるという有名人もいました。散歩もアイデア発想に効果がありそうです。

アイデアのメモについて

 いつどこでアイデアが浮かぶかがわからないので、メモの用意は欠かせません。私は、電車の中で思いついた新商品をしっかり記憶したつもりでいたのに、会社に着いてメモをしようとしたときにまったく思い出せなくて、悔しい思いをしたことがあります。

 アイデアが出た直後は誰でもその発想に酔っていますから、客観的な評価はできません。その意味でも、しっかりしたメモを取っておく必要があります。

 

 やっと絞り出した「素晴しいアイデア」の多くは、あとで検討してみると「つまらないもの」になり下がっています。でも、何日か寝かしているうちに熟成してくるアイデアもあります。また、つまら ないアイデアでも、他のアイデアと化学反応を起して面白いものになることもあります。

 なお、キーワードを2つくらいメモすれば思い出せるだろうと考えるのも危険です。自分が思いついたことなのに詳細が思い出せないことがけっこうあるのです。また、ボツにしたアイデアのメモをすぐに捨てるのも考えものです。別の機会に、別のアイデアのヒントになることがないとはいえないからです。アイデアの“廃品利用”も時には有効です。

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