記憶法&発想法―頭がよくなる脳の使い方
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誰も教えてくれない記憶術のやり方
=初歩的誤り

 記憶術のやり方を教わって、さっそくやってはみたがどうもうまくいかない。
 すぐに忘れてしまうのは、自分に才能がないせいか…。 
 それとも記憶術ってインチキだったの?

 あなたはそんなふうに考えていませんか?

 初心者がつまずくのは単純な理由からです。それはやり方が間違っていたにすぎません。記憶術の本を買って独学で始めた場合はしかたない面もありますが、記憶術セミナーや記憶術の通販教材を買って習った場合でも、実は多くの人が初歩的なやり方の間違いを犯しています。間違ったやり方の例、効果の薄いイメージ例などをしっかり教えてくれないためです。

 私が初心者から聞き取った記憶イメージの描き方では、不思議と似たような誤りが多いことがわかりました。その中でも、最も重要と思われることをここで解説します。

記憶イメージはワン・シーンで結合する

 「記憶イメージはワンシーンで結合」…この意味は、記憶術では2つのイメージを直接的に結びつけてストーリーを作ることが大事で、間に余分なものを差し挟まないということです。

 たとえば、前ページのレッスン(イメージ連結=結合法の例題解説)で、パンダにこいのぼりを結びつけるのに、「パンダがこいのぼりのポールによじ登っている」とするのは、こいのぼりまで少し遠くなるということを述べました。

 パンダ → ポール → こいのぼり

と2段階の連想することによって、パンダとこいのぼりの直接的関係が薄れ、途中で連想が途切れる確率が高まるわけです。「パンダがこいのぼりにぶら下がっている」光景のほうが結びつきが直接的で、イメージがより鮮烈だということがお分かりいただけると思います。

 「記憶術は、2つのイメージを結合させてストーリーをつくる方法だ」と言われて、一生懸命ストーリーを作ろうとする方がいます。ストーリーを物語り、つまり言葉で説明するものと誤解してしまうんですね。

 記憶術は言葉ではなくイメージで覚えるもの。イメージとは一瞬、脳に浮かんだ映像です。映像といってもぼんやりしています。ぼんやりした視覚的イメージの中に、2つの単語の最も特徴的なものをワンシーンで結びつけるのです。

 言葉で説明するとますます難しく感じられるかも知れません。もう一つ例を挙げておきましょう。「倉庫」と「花火」を結びつける例です。あなたならどうイメージしますか?

 「倉庫の上に花火が打ち上げられるのを見た」ではイメージが弱いことは、もうわかりますね。でも、次のようなストーリーを考えてしまう方が少なくないのです。

●イメージが遠回りした例
 倉庫の扉を開けて中をのぞくと、花火がぱっと光るのが見えた。

 これでもイメージは決して弱くありません。でも前半の部分が余分でした。「倉庫→倉庫の扉を開けてのぞく→花火がぱっと光る」と2つの連想を連結しています。連想は一つだけにしたいのです。

◎イメージの修正
 倉庫の部屋いっぱいに花火がぱっと光った。

 「記憶イメージはワンシーンで結合」の意味がお分かりいただけたと思います。要するにイメージ連結の際、途中に乗換駅を作らず、一直線に目的地にたどり着きなさいということです。乗換駅を作ると、次の目的地を見失う可能性が生じ、覚える項目数が多くなると忘れる確率が高くなるのです。
             ◇     ◇     ◇

 「イメージを直接結びつけないで回り道をする誤り」は、私の感触では初心者の3人に1人くらいに見られますが、一番多いパターンはこれまでに述べた「印象に残らない平凡なイメージ」で、半数以上の方に見られます。どうしたら突飛で印象の強いイメージが描けるか? その説明が不十分なために、練習を怠ってしまうのでしょう。
 そこで次に、イメージの描き方を修正し、本物の記憶術に近づくための技法を説明していきます。

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