記憶法&発想法―頭がよくなる脳の使い方
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記憶術の技能@
忘却を防ぐ〔イメージ巨大化の公式〕

「どんなものでも強いイメージが描ける方法がありますか?」
「虫とか消しゴムのように小さなものを連結するとき、すぐに忘れてしまうのですが…」

 初心者ではでは、こうした技術質問が少なくありません。イメージがうまく描けないのは多くの場合、想像力が固定観念から抜け出せないことに起因しています。前々ページ、「記憶術/イメージ連結=結合法の例題解説」で突飛なイメージを描く方法を解説しましたが、脳が常識世界に染まっているとそれができなくなります。

 でも、ご安心ください。ちょっとしたヒントを知るだけで、だれでも常識世界から突飛なイメージの世界へ簡単に飛び立つことができます。その一つが、本テーマ「イメージ巨大化の公式」です。

小さなものはイメージを巨大化すると忘れない

 イメージはぼんやりしている上に一瞬、脳に浮かぶだけですから、小さなものと大きなものを同時に思い浮かべると、小さなものはかすんでしまいます。そこで、小さなものは大きなものに負けないように、できるだけ大きく頭に描きます。現実の大きさの関係を無視する「イメージの巨大化」は、記憶術の重要なテクニックの一つです。

 例を挙げて説明しましょう。
 「象」に「ザリガニ」を結びつける問題です。まずはダメなイメージの例から。

× 象がザリガニを踏みつぶした。
× 象がザリガニと戦っている。

 象とザリガニの大きさはあまりに違いますから、上のイメージではザリガニが見えなくなってしまいます。あとで思い出すときに、「象が何か小さな虫と戦っていたんだけど…」「踏みつぶした小さなものは何だったかなあ」ということになりかねません。そこで…

◎ 象が、巨大な(ハサミを広げた)ザリガニと格闘をしている。

とすれば、怪獣映画のような迫力が出て、忘れません。イメージするときはザリガニの最大の特徴である2つのハサミを大きく描くとより鮮明に記憶が定着します。

小さなもの同士のイメージ結合は

 イメージ巨大化の技法の使い方は、大きなものと小さなもの結合だけではありません。
たとえば、「アリ」と「豆粒」のように小さなもの同士の場合も、次のように大きくしたほうがイメージが鮮烈になります。

(巨大な)アリが(ばかでかい)豆粒を高々と持ち上げた。

 ところで、どれくらい巨大にすればよいかという問題ですが、上の例でいえば人間の大きさくらいが適当ではないでしょうか。そのほうが現実感があり、アリさんに親しみが湧いてくるはずです。

 巨大化のテクニックは、記憶術のイメージ作りでは使用頻度の高いものですから、理屈ではなく自然に想像できるように練習をしてみてください。

イメージは臨機応変に伸縮自在。時には縮小化も効果的

 「象とザリガニ」「アリと豆粒」の例のように、イメージは臨機応変に大きさを変えて臨場感を出すのがコツです。また、2つのイメージが釣り合わない場合、片方を巨大化するばかりでなく縮小化が必要になることもあります。

 例えば、「たらい」に「日本列島」を結びつける場合ですが、たらいを巨大化して「たらいの中に日本列島が浮かんでいる」としても、列島を包み込むほど大きなたらいはイメージしづらいものです。そこで、日本列島のほうをたらいに歩み寄って小さくなってもらいます。言葉で書けば同じでも、イメージは次のように描きます。

 (部屋いっぱいもある大きな)たらいに、日本列島が(ドカーンと)浮かんでいる

 このように言葉のイメージ化に際しては、頭に描きやすくてしかも強烈な印象を残せるように、臨機応変、伸縮自在にイメージを変えるのがコツです。

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イメージ公式で記憶術が簡単習得…記憶術習得〔高山メソッド〕について
 イメージを利用した記憶術を簡単に習得する方法〔高山メソッド〕を開発した高山瞭が、記憶術への疑問や3つの段階でのつまずきを乗り越える方法を述べたメッセージです。