記憶法&発想法―頭がよくなる脳の使い方
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限りなく記憶術に近い記憶法

例えば、買い物リストをメモなしで覚えるには…

 記憶術がイメージの力を利用して覚える技術であることは、すでに述べました。それに加えて前のページでは、記憶術が「大事件や珍しい出来事は忘れない」ということを利用したものであることも述べました。

 でも、それは記憶術の原理にかかわることを述べただけで、知らない人には何のことがぴんと来なかったでしょう。そこでお話しをもう一歩進めることにします。

 スーパーで次の5つの食品を買ってくるように、子供に口頭で頼んだとします。

 買い物リストA: 牛肉、たまねぎ、ジャガイモ、ニンジン、福神漬

 勘のいい子なら、「今晩はカレーだね」と喜んで、買い物リストは一度聞いただけで覚えてしまうかもしれません。では次の買い物リストならどうでしょうか。

 買い物リストB:梅ぼし、カステラ、栄養ドリンク、スポンジたわし、消しゴム

 上のリストAに比べると、リストBは互いに関連性がなく、覚えづらいのは一目瞭然でしょう。そこで工夫です。

忍者の失念防止法?

 昔の日本では、忍者が記憶術の一種(失念防止法)を使っていたそうです(真偽のほどは定かではありませんが…)。その方法とは、5本の指に覚えるべきことをぶら下げるというものです。たとえば次のように…

 ・親指には、梅干しをぶら下げる
 ・人差し指には、カステラをぶら下げる
 ・中指には、栄養ドリンクをぶら下げる
 ・薬指には、スポンジたわしをぶら下げる
 ・小指には、消しゴムをぶら下げる


 実際にそれぞれの指にぶら下げることを想像(イメージ)すれば、本物の記憶術にかなり近くなります。この方法で10個までは覚えられそうですね。

 でも、記憶術が利用する「鮮烈なイメージ」というわけにはまいりせん。もう一歩、いや三歩くらい記憶術に近づいてみましょう。

記憶術に近い方法でやるとこうだ

 子供の家族構成が祖父母と両親、それにおねえちゃんの6人だったとします。すると自分以外の5人に順番に買い物リストを当てはめることができます。

 ・おじいちゃんには、胃腸の調子が悪いので梅干し
 ・おばあちゃんには、甘くてやわらかいカステラ
 ・パパには、お仕事で疲れているから栄養ドリンク
 ・ママには、食器を洗うためにスポンジたわし
 ・おねえちゃんには、学校で使う消しゴム


 
 いかがですか? もっと覚えやすくなったでしょう。

 これはもうほとんど記憶術です。強いていえば、まだ記憶術独特の「頭の中に大事件や変わった出来事をイメージして覚える」という手法を使っていないところが、「本格的な記憶術」ではないのですが…。

 でも、あえて奇抜なイメージを作らなくても、この場合は連想が自然で、それぞれの家族と品物の結びつきが強いので(始めからそう作ってあるのですが)、本格的な記憶術と同等の効果が期待できます。

 もう、あなたは記憶術の入り口に立っています。ドアの隙間から中が少し見えた状態でしょうか。
扉を開けて、ぜひ中に入ってみてください。記憶術の面白さを知ってください。

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